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題名のないアフィリエイターのブログ

名前のないアフィリエイターのブログです

「良質なコンテンツ」を作るための3つの条件について

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どもす、ナモです。前回はマニアック過ぎる記事だったので、今回はもう少し王道を攻めたいと思います。

 


一昔前に較べて、コンテンツマーケティングとか「良質なコンテンツ」とかよく聞くようになりましたよね。以前からこういう用語はありましたが、「良質なコンテンツ」さえ作れば自演リンクなしでも上位表示されるケースが増えるにつれ、コンテンツマーケティングの注目度が上がったことも大きいかなと思います。


では、当のグーグル自身は良質なコンテンツについて、どう説明しているのでしょうか?


(関連記事)
Google ウェブマスター向け公式ブログ: 良質なサイトを作るためのアドバイス

 

  

ちょっと何言ってるか、わからないんですけど。

 

というのは半分冗談ですけど、上の説明が少し分かりづらいんですよね。まぁ、僕の頭が悪いだけなのかもですが。。

 

ということで今回は、良質なページを作るための条件について、僕なりの考えを紹介したいと思います。先に結論から書いてしまうと、良質なページを作るための条件は、以下の3つです。

 

  • (条件1)価値のある情報量
  • (条件2)信頼性を与える
  • (条件3)脳に優しいコンテンツ

 


以下では、それぞれについて詳しく説明していきます。

 

(注意):
今回の記事は、素人がコンテンツを作ることを想定しており、専門家が記事を書くことを想定していません。これは理由が2つあります。


一つは、「良質なコンテンツを作るには、専門家に任せることです」と言ってしまっては、それで話が終わってしまうからです。それでは、何のノウハウでもありません。今回の記事は、「素人が少しでも良質なコンテンツに近づけるには?」というテーマに言い直してもいいです。
 

理由の2つ目は(実はこれが大きいのですが)、「専門家の書く記事が良質なコンテンツとは限らない」というのが僕の意見だからです。この理由については後で述べます。

 


(条件1)「価値のある情報量」について

ここでは、良質なコンテンツの条件の一つである、「価値のある情報量」について見ていきます。話を分かりやすくするために、「価値のある」と、「情報量」の2つに分解して説明します。

 

情報量って何だろう?

あるページの情報量が多い、という場合に真っ先に連想されるのは「文字数が多い」だと思います。実際、最近は「SEOにも強い」という理由で長文のコンテンツが好まれる傾向にあります。

 

では、情報量が多い = 文字数が多い ということなのでしょうか?でも、ランサーズで集まる記事で文字数は多いのに「薄いなぁ」と感じる記事が少なくないですよね。これって、なぜなんでしょうか?

 

 

こんな例を考えてみましょう。

 

仮に「青汁の魅力とは?」というタイトルで記事を1000文字程度で書くように、AさんとBさんに依頼するとします。AさんとBさんのライティングスキルは同じくらいですが、記事に盛り込む論点が違います。

 

Aさん
・青汁の飲むと野菜不足を補える


Bさん
・青汁の飲むと野菜不足を補える
・青汁の飲むと便秘解消につながる
・青汁の飲むと美容効果がある

(内容はデタラメです、念のため)


ここで問題ですが、AさんとBさんの記事、どちらが情報量が多いでしょうか?文字数から言えば、どちらも同じ1000文字程度です。ですが、より多くの情報を得られるはBさんの記事と感じる方が多いはずです。逆に、Bさんの記事に較べてAさんの記事を「薄い」と感じる方は多いはずです。

 

この例から分かることは、あるページの情報量は文字数で決まる訳ではない点です。たとえ1万文字だったとしても、扱っている論点が少なければ情報量の少ないページですし、たとえ2000文字でも扱っている論点の数が多ければ、その分だけ情報量は多くなります。

 

 

また、「記事を薄い」と感じる理由として、論点の数と文字数も関係してくると思います。先ほどの例でいえば、Bさんの1000文字の記事を薄いと感じる人は少ないでしょう。ですが、これが3000文字だったとしたらどうでしょう?同じ内容を1000文字から3000文字に引き伸ばしたのですから、Bさんの記事が薄くなったと感じる人が増えるでしょう。

 


つまり、扱う論点の数によって「最適な文字数」は違ってくる、というのが僕の意見です。もし、「最適な文字数」以上に文字数を増やそうとしたら記事が薄く感じられるし、そこを読者に薄く感じさせないとしたら、相当なライティングスキルが必要になってくるはずです。

 

(注):記事を「薄く」感じられる原因はこれ以外にもありますが、ここでは取り上げません。

 

 

ここまでをまとめると、

 

・情報量が多い = 扱ってる論点(トピック)の数が多い

・扱ってる論点(トピック)の数によって記事の最適な文字数が決まる

 

と定義します。論点という言葉が分かりづらければ、トピックと言い換えてもいいでしょう。

 

情報量って文字だけ?

ところで、情報量って文章にだけ当てはまるのでしょうか?そんなことはないと思います。表やグラフでも多くの情報を与えてくれることがありますし、最近ではインフォグラフィックと呼ばれる情報・データを整理して表示させる見せ方もあります。

 


 

こうしたツールが、文字と同じくらいの情報量を与えてくれる場合もあります。

 

「価値がある」ってどういうこと?

記事を薄く感じさせないためには、文字数に見合った論点(トピック)の数が必要という話を書きました。

 

ですが、論点によっては「価値のある」ものとないものがあります。記事の質を上げるには、価値のある論点や情報に絞り込むことが大事です。この点について掘り下げてみます。

 

 

ところで「価値のある情報」って、どういうことでしょう?もちろん、場面によって意味合いは違うと思います。その情報を入手するのに沢山お金を使った、この情報を入手・加工するのにかなり手間が掛かった、オリジナル(ほかにはない)情報だ、などなど。人によっても、意味合いは違うかもしれません。

 


ですが、ウェブ情報のコンテンツで「価値がある」という場合、その意味は一つしかないと思います。それは、訪問者にとって関心のある情報、という意味です。どれだけそのコンテンツを作るのに手間やお金が掛かっていても、訪問者にとって関心のないコンテンツなら、情報の価値はゼロってことです。


つまり、「価値がある」ってのは訪問者にとって、という意味ですね。作り手にとって、という意味ではありません。

 

以下では、具体例を挙げて説明します。

 

訪問者にとって興味のある論点を数多く抑えよう!

たとえばですけど、「30代サラリーマンが転職を考えるにあたって、注意すべき点は?」というタイトルで記事を書くとします。先ほども書いた通り、記事の情報量とは押さえている論点の数です。まずは、扱うべき論点を洗い出してみましょう。

 

・30代サラリーマンの退職理由は?
・30代サラリーマンが転職でやりがちな失敗は?
・30代サラリーマンの転職時の、年収の増減は?
・30代サラリーマンの転職時の、家族の理解は?
・30代サラリーマンの転職時の、家族構成は?
・30年前と今で、30代サラリーマンの転職はどう変わった?
・欧米の30代サラリーマンの転職事情は?
・退職時の引き継ぎ状況は?
・転職時の、住宅ローンは?
・転職で、同僚・友人たちの目はどう変わる?

・・・・・・・・
(あ、内容はデタラメですよ、念のため)

 

ちなみに論点の洗い出しについては、下記のサイトも参考になります。

 

kkadvance.jp

 


話を戻しますと、「30代 サラリーマン 転職」という軸で、以上のように論点を洗い出せたとします。リサーチをして、仮に30個ほどの論点が洗い出せたとしましょう(実際には、これらの論点を洗い出すだけでも一苦労ですが)。


これらの論点を盛り込んで記事を書けば、かなりの「情報量」になりますが、ただ情報量が多ければよいというものでもありません。価値の高い情報(論点)を絞り込む必要があります。では、どうやって論点の絞り込みをすればよいのでしょうか?

 

 

ここで改めて、この記事の読者層を思い出す必要があります。この記事に興味があるのは、どんな人か?「30代 サラリーマン 転職」というキーワードがある以上、やはり「転職を検討中の30代サラリーマン(ないしOL)」がターゲット層であることが分かります。

 

ということは、こうしたターゲット層が興味を持ちそうなトピックは何かを改めて調べる必要があります。こうしたリサーチのために、ヤフー知恵袋をチェックしたり、30代サラリーマンの転職体験談などを読むとよいでしょう。可能なら読者層の方にインタビューをしてみてもよいでしょう。

 

彼らが何に関心があるか、ある程度見えてきます。彼らの関心の高い論点(トピック)をピックアップし、それらについて再度リサーチして、詳しく記事を書きます。こうすることで、読者にとって「価値の高い情報量」を確保することができます。


以上、ここまでのまとめです。

 


<ここまでのまとめ>

  • 情報量は論点(トピック)の数で決まる。文字数で決まる訳ではない
  • 論点(トピック)の数で、記事の最適な文字数は決まる
  • 表やグラフによっても、情報を与えることはできる
  • 情報の価値とは、読者の関心の高さで決まる

 

 

 

(条件2)信頼性を与える

「良質なコンテンツ」の2番目の条件である「信頼性」について考えてみましょう。まず、なぜ「信頼性」が大事なのか、次にコンテンツに信頼性を与えるにはどうすればよいのか、考えてみます。

 

信頼性はなぜ大事?

こんな例を考えてみましょう。2人の男性が、今後の経済の見通しについてプレゼンをするとします。一人は立派な体格の男性です。スーツを着て、話し方は堂々をしていて笑顔を絶やしません。

 

もう一人は、貧相な身なりの男性です。薄汚れたジャンパーを着て、話し方はオドオドして自信なさげです。


仮にこの2人が全く同じ内容の話をしたとして、聴衆はどちらの話をより真剣に聞こうとするでしょうか?やはり、最初の男性でしょう。というのも、最初の男性の方が「それっぽい話をする」と聞き手は考えるからです。

 

ここで大事なのは、同じコンテンツ(=話す内容)であっても、信頼性のある男性の話は真剣に聞かれる一方、貧相な(つまり信頼性がない)男性の話は伝わりづらい、という点です。

 


言い換えると、信頼性があるかないかでコンテンツの伝わり方や説得力が違う、ということです。これが、信頼性が大事な理由だと僕は考えています。

 


上はプレゼンを例に説明しましたが、Webコンテンツに信頼性を与える場合、どうすればよいのでしょうか?一つは専門家や有名人(できるだけ肩書きの立派な方)に記事を書いてもらうことです。特に専門家なら、記事に権威(オーソリティー)を与え、かつ信頼性も与えるので抜群です。

 

ただし上でも書いた通り、今回はこうした方法は除外します。それ以外の方法について考えてみます。

  

コンテンツに信頼性を与えるには?

以下は、僕が考える「コンテンツに信頼性を与える」手法です。注意して頂きたいのは、ジャンルやテーマによっては使えない手法もあることです。ただ、このうちの一つでも使えば信頼性を高めることも可能です。いくつもあると思いますが、取り上げたいのは以下の5つです。

 

1.より詳しく書く

2.図や表、数字を使う

3.専門家・公的サイトの権威を借りる

4.画像・テンプレにこだわる

5.実績を見せる

 

それでは、それぞれについて詳しく見ていきます。

  

信頼性を高める手法1:より詳しく書く

アメリカのミシガン大学で、ジョナサン・ジェドラーとメルビン・マニスという2人の学者は、こんな実験が行ったそうです。


それは模擬裁判の実験で、ジョンソン夫人には7歳になる息子がいるものの母親としての適性に疑問があり、今後も養育権を認めるかを審議する、という架空の設定です。

裁判員には、ジョンソン夫人に有利な意見・不利な意見が、それぞれ8つずつ提出されます。ここで、裁判員はAグループとBグループに分けられます。

 


Aグループには、夫人に有利な意見に詳細な情報が与えられます。たとえば、

 

「ジョンソン夫人は、子供が寝る前にきちんと顔を洗わせ、歯みがきをさせた」

 

という(有利な)意見があるとしたら、追加の詳細情報として

 

「子供が使っているのは、ダースベーダーの形をした歯ブラシだ」

 

みたいな感じですね。Bグループにこうした追加情報はありません。

 

 

反対にBグループには、夫人に不利な意見に詳細情報が与えられます。

 

「子供が登校してきたとき、腕にヒドイすり傷があった。夫人は傷の手当てもしていなかったので、学校の看護師が傷の手当をした」


という意見があったしたら、

 

「看護師が傷の手当てをするとき赤チンをこぼし、白衣に赤いシミができた」

 

みたいな感じの追加情報です。当然、Aグループに不利な意見の追加情報は与えられません。

 


ここで注意してほしいのは、追加情報は夫人の親としての適性に関係ない情報だったということです(「夫人は子供を殴ってけがをさせた」みたいな追加情報はない、ということです)。では、実験の結果はどうなったでしょうか?

 

夫人に対する評価を10点満点とすると、Aグループは5.8点、Bグループは4.3点だったそうです。同じ意見であるのに、詳細な情報(しかも夫人とは関係のない情報)を加えただけで、こうも反応に違いがでたのです。これは、詳細情報が与えられたことで場面を想像しやすかったこと、情報に対する信頼性が上がったことが影響していると思います。

 


つまり、詳しい説明は(やり方次第では)信頼性を高めることができます。もちろん、どの程度・どんな風に書くのか、という問題はありますが。詳しい説明の書き方については、以下の記事が勉強になりますので参考にしてください。



www.t-antenna.com

 

 

信頼性を高める手法2:図や表、数字を使う

突然ですが、次の2つの文章を見較べてください。


<文章A>

日本の格差社会の元凶の一人とされることが多いのが、小泉元首相です。ですが世間一般のイメージとは裏腹に、日本国内の格差が拡大したのは、彼の在任期間である2001~2006年ではありません。

 

むしろ格差が拡大のは1998年の金融危機の年であり、彼の在任期間中に格差の拡大は確認できません。小泉元首相が、格差社会の犯人というのは誤りです。

 


<文章B>

日本の格差社会の元凶の一人とされることが多いのが、小泉元首相です。ですが世間一般のイメージとは裏腹に、日本国内の格差が拡大したのは、彼の在任期間である2001~2006年ではありません。


社会の不平等さ(格差)を測る目安として、「ジニ係数」指標と呼ばれる指標があります。下のグラフは日本におけるジニ係数の推移を表したものですが、再分配後の所得で見れば2001~2006年の間に格差が拡大した傾向は見られません。90年以降に格差が拡大したのは、金融危機のあった1998年であることがグラフからも確認できます。

 

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以上から、小泉元首相が格差社会の犯人というのは誤りです。

 


出典:日本の格差に関する現状(みずほ総合研究所)

 

 

<文章A>・<文章B>を読んで、異論反論のある方もいるかもしれません。ですが、ここで注目して頂きたいのは、<文章A>・<文章B>のどちらが信頼性を感じられるか、という点です。<文章B>により信頼性を感じられた方が多いはずです。


それは、<文章B>の方がより詳しく書いている(手法1)のもありますが、数字やグラフを使って説明しているため信頼感や説得力が増しているのが大きいと思います。


以上のように、数字やグラフ・表はコンテンツに信頼性を与えることができます

 

 

信頼性を高める手法3:専門家・公的サイトの権威を借りる

専門家に記事を書いてもらえれば1番ですが、簡単なことではありません。ですが、専門家やら公的機関の権威を借りることは可能です。これにより、記事の信頼性を高めることができます。

 

実はこの手法、この記事でも使っていたことにお気づきになったでしょうか?たとえば、上の手法1をご覧ください。模擬裁判の実験の話ですが、アメリカのミシガン大学で2人の学者の名前も挙げています。これ、別にアメリカのミシガン大学のくだりがなくても話は通じますよね。

 

でも、わざわざ学者名まで出すことで話に信頼性を持たせているのです。

 

 

手法2も見てください。グラフの出典元に、みずほ総合研究所と記載しています。これが聞いたことない名前なら信頼性もいまいちですが、パワポを見ればみずほ銀行に関連する会社であることは明らかです。


このように、専門家の名前を引用したり公共性の高いサイトの情報を引用することで、記事の信頼を高めることができます。

 

信頼性を高める手法4:画像・テンプレにこだわる

サイトで使う画像やテンプレを変えることで、信頼性を高めることができます。ですがこれは、口で言うほど簡単ではありません。


たとえば、サイトを大幅にリニューアルして見栄えをよくしたところ、サイトからの売り上げが大幅に落ちたという話を聞いたことある方もいると思います。理由はいろいろでしょうが、サイトを小奇麗にすることで宣伝くさくなり、コンテンツに対する信頼性が落ちた、というケースもあると思います。

 


逆に、お金をかけていない朴訥な感じのサイトが、信頼できそうと訪問者に評価されるケースもあります。この辺はジャンルによっても違ってくるでしょう。


つまり、サイトの外見に手間やお金をかけたから、その分サイトへの信頼性が増すとは限らないのです。これはテンプレだけでなく、ページに設置する画像についても言えます。


ここの部分は僕も勉強中の身なので偉そうなことは言えないのですが、外見を小奇麗にしたから信頼性が増すとは限らない、という点は覚えておいてもらえればと思います。

 

信頼性を高める手法5:実績を見せる

どのジャンルでも使える手法ではありませんが、実績を見せることでコンテンツの信頼性を高めることはできます。典型的な例が、ダイエットサプリの広告で見かけます。


3か月サプリを飲んだら、こんな風に痩せましたという画像を見せてもらえます。あれを見れば、「このサプリを飲めば痩せます!」というだけの広告よりは、説得力もあります。


注:ちなみにですが、某社がこうした広告を打っているのは、ダイエットサプリの効能をうたうには根拠を明示する必要ため、のはずです。とはいえ、実績を見せる方が信頼性を増すのは確かです。

 

英語の学習法についても、同じことが言えます。単に「この学習法は効果がありますよ」というよりも、「この学習法で、僕はこんな効果が出ました」という方がコンテンツの信頼性が上がります。


こうした実績を用意することはそれなりの手間ですが、それだけに信頼性を高めるには効果的な手法です。

 

 

 

(条件3)脳に優しいコンテンツ

今まで、記事の情報量や質・信頼性を高める手法について紹介しました。ですが、これらを全て満たしても「良質なコンテンツ」になるとは限らない、というのが僕の意見です。

 

ただ、ここではウェブコンテンツから離れて、別の視点から考えてみましょう。みなさんがお好きな「ジブリ」の話です。

 

ジブリ映画が、金曜日の夜9時から4chでたびたび再放送されるのをご存知の方も多いと思います。ジブリ映画は人気が高く、毎回、高視聴率になるのはご存じのとおりです。でも、よく考えたらこれってすごくないですか?

 

地上波初放送で高視聴率ならまだしも、ラピュタとかトトロなんて何回も再放送されてますよね。それなのに、いつも高視聴率です。この疑問に答えたのが、KADOKAWA・DWANGO社長の川上氏です。川上氏はスタジオジブリで2年ほど「見習い」をした方でもあります。以下では、川上氏の意見を紹介します。

 

 

 ジブリ映画って、なぜあんなに高視聴率なの?

当初、川上氏が聞いた回答は「ジブリ映画は情報量が多いから」でした。アニメでいう情報量とは、「書かれている線の多さ」だそうです。つまり、ジブリ映画は書かれている線が多い(=情報量が多い)ために、視聴者が飽きずに何度も見たがる、という意見です。

 


一見それっぽい回答ですが、説明のつかないことがあります。ジブリアニメの人気に目を付けた他のアニメ会社は、「ジブリの人気の秘密は線の多さ」と当たりを付けました。そのため、アニメ業界では「線の多さ」の過当競争になっているらしいのですが、その割に他社のアニメはジブリほどの人気を得ていません。


また、情報量が最も多い映像といえばアニメよりも実写でしょう。ですが実写映画でも、ジブリアニメほどの人気を取っているものは少ないです。では、ジブリアニメの人気はどう考えればよいのでしょうか?

 

 

ここで川上氏が注目したのが、「脳に気持ちのよい情報」という視点です。宮崎アニメでは、物体や動物、背景の縮尺をあえて歪めて描いているのだそうです。


たとえば『風立ちぬ』で、子供のころの主人公が走りながら飛んでいる飛行機を見上げるシーンがあります。実はこの飛行機、実際よりもかなり大きく描かれていて、同じシーンを実写で撮ろうとしても撮れないらしいのです。実写なら、もっと飛行機が小さく映るためです。

 

ですが、そうした「歪められた画像」を見せられて我々の脳は、むしろ「気持ちよい」と感じるのだそうです。こうした手法はジブリアニメのあちこちで使われていて、違和感を感じるどころか心地よいと感じるのだそうです。

 

 

ここで川上氏は、「客観的情報量」と「主観的情報量」という考えを出します。「客観的情報量」というのは画像が持つ情報量のことで、実写映像が情報量が一番多いです。次いで、ジブリアニメや他社のアニメですね。


「主観的情報量」とは、視聴者が映像を見るときに受け取る情報量のことです。この主観的情報量が多いのが、ジブリアニメです。一方で、実写映画や他社アニメは主観的情報量が少ないです。とはいえ、視聴者が処理できる情報量には限界があります。

 

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実写映画や他社アニメは受け取れる情報量(=主観的情報量)が少ないので、1回見れば満足する。一方でジブリアニメは受け取る情報量が多く1回観ただけでは処理しきれないので、何回も観たくなる。これが、ジブリアニメが毎回高視聴率を誇る理由と川上氏は分析しています。

  

この川上氏の分析に対して、異論・反論はあるかもしれません。ですが、僕は非常に鋭い意見だと思いました。と、同時に思いました。「これって、ウェブサイトについても言えるのでは?」

 

(注):上の画像は、久々に起動させたパワポで作りました。おかげでチープ感がハンパありません。

 

 脳に優しいコンテンツとは?

発信する情報が多いだけでなく、見る側がより多くの情報をキャッチできるように加工されているのが、ジブリアニメの強さだというのが川上氏の見立てでした。これをウェブのコンテンツに置き換えてみましょう。


世の中には、高品質で信頼性も高いと言えるようなサイトはたくさんあります。典型例は、大学教授が書いたページですね。その道の専門家であるので記事は高品質で、権威性も信頼性もあります。グーグル先生によれば、価値の高いコンテンツということになります。

 


ですが、こうしたコンテンツの中には、すごく分かりやすくて勉強になるページがある一方、非常に分かりづらい(というか、読者に分からせようとしていない)コンテンツもあります。分かりやすいコンテンツは読者が受け取る情報量が多いですが、分かりづらいコンテンツは受け取れる情報が少ないです。

 


先ほど僕は、「専門家の書く記事が良質なコンテンツとは限らない」と書きました。それは上のような意味でして、どんなに情報量や信頼性があるコンテンツでも、読者がたくさんの情報を受け取れるコンテンツ、つまり「脳に優しいコンテンツ」でなければ良質なコンテンツにならない、と考えたためです。


これを図で表すと、以下のようになります。

 

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つまり、脳に優しいコンテンツとは、サイトの持つ情報を効率よく読者に届けられるコンテンツのこと、もっと言うと「情報伝達の効率がよいコンテンツ」と定義します。

 


ここで大事なのは、「コンテンツの質を決めるのは筆者でもグーグルでもなく、読者だ」という視点です。どんなに品質の高い記事を書いても、読者がその品質を理解できないなら、そのコンテンツは評価されるべきではないというのが僕の意見です。

 


こう書くと、「コンテンツはグーグルを意識すべきで、上位表示しなければ意味がない」と考える人もいるかもしれません。ですが最近のグーグルは賢くなってきていて、読者が評価するページをグーグルも評価するアルゴリズムに変わってきています。グーグルも成長過程のため、まだ「穴」も多いですが、読者を第一に考える姿勢は間違っていないと思います。

 

 

脳に優しいコンテンツを作るには?

なんだか小難しい話になってきましたが、要は「読者がたくさんの情報を受け取れるように、コンテンツを工夫してね」という話です。


脳に優しいコンテンツを作る方法はいくつもあると思うのですが、大まかに言うと、「分かりやすいコンテンツにすること」、「読者の興味を引き付けること」があるかと僕は思います。

 


この辺は僕も勉強中の身ですが、以下は具体的な方法を紹介します。

 

1.段落の構成は分かりやすく


2.パっと見で内容をつかめること


3.内容を表現する画像(や表・グラフ)を使う


4.話の骨子を最初に提示する


5.推理小説形式で展開する


では、一つずつ見ていきます。

 


手法1:段落の構成は分かりやすく

以下の文章を比較してください。

 

(A案)
1.田中君が珍しく早起きした

2.急いで朝食を食べた。

3.自転車に乗って早めに出発した

4.通学中に寄り道して、友達に会う必要がある

 


(B案)
1.田中君が珍しく早起きした

2.通学中に寄り道して、友達に会う必要がある

3.急いで朝食を食べた。

4.自転車に乗って早めに出発した

 


どちらが分かりやすいかと言うと、B案かと思います。田中君が珍しく早起きした理由を早めに提示している(2番)ためです。これは同じ内容の文章でも、どういう順番で書くかで分かりやすさ違ってくる、という一例です。

 


この程度なら間違える方は少ないはずですが、記事の文章が長くなってくると途端に分かりづらい文章になる方がいます。これは、段落ごとの順番を間違えているために、話の流れが掴みづらくなる場合が少なくありません。


これを防ぐためには、各段落の見出しだけで並べてみて、どういう構成で記事を書けば分かりやすくなるか、最初に「設計図」をきっちり作ることをおススメします。

 

 

手法2:パっと見で内容をつかめる

一生懸命に書いた記事を熱心に読んでくれる読者もいる一方、流し読みしかしない読者もいます。スマホではこの傾向が強くて、じっくり読んでくれる訪問者なんて、サイト運営者が思っているより少ないものです(もちろん、ジャンルによりますが)。

 

ですので僕は、サイトをパっと見しただけでも何となく意味が分かるように、サイトの構成に気を付けています。たとえ「パッと見」でも、面白そうだと判断されれば熱心な読者になってくれるかもしれませんし。

 


僕が気を付けているのは、大きくいって2点です。一つは「中見出し」の付け方、もう一つは「まとめ」をつけることです。

 

「中見出し」とはうちの社内用語で、タイトル以外の見出しで大きいものを指します。サイトのコーディングは、下記のようなソースで「中見出し」の部分がh2かh3、小見出しの部分がh3かh4というパターンが多いはずです。


タイトル


<<中見出し1>>

小見出し1-1>

小見出し1-2>

 

<<中見出し2>>

小見出し2-1>

小見出し2-2>


(まとめ)


上記のうち、タイトル部分と「中見出し」・「小見出し」、記事の最後につける「まとめ」を読むだだけで、記事の大まかな意味が掴めるよう心がけています

 

一応この記事でも、この手法は使っています。どの程度成功しているかは、みなさんのご判断にお任せしますがw

 


手法3:内容を表現する画像(や表・グラフ)を使う

言葉で説明するよりも、画像や表・グラフで表現した方がスっと頭に入ってくることってあると思います。典型が先ほども挙げたインフォグラフィックですね。

 


もちろん形式はこだわる必要はありませんが、こうした画像があることで、読み手としてはコンテンツを一層理解しやすくなります。


ちなみに、この部分についても僕は勉強中です。その勉強中の僕が最近注目しているのが以下のサイトです。

 

appmarketinglabo.net

 

 

使われているイラスト画像がサイトの雰囲気とマッチしているし、単に文章だけの記事より内容が頭に入ってきますよね。こういうイラスト画像の使い方は勉強になります。

 


手法4:話の骨子を最初に提示する

冒頭で、記事の結論だったり骨子を示す手法です。この記事の結論はこうです、これについて詳しく書きます。とか、記事の大まかな流れを最初に書いてしまうのです。

 

なぜこの方法が有効かというと、最初に記事の「構造」を示した方が読者は内容が頭に入ってきやすいためです。今回の記事でも、最初に「良質なコンテンツ」のための3つの条件を提示して、それぞれについて詳しく述べる、という手法を取っています。


ジャンルやテーマによってはクドく感じられるケースもあるので、毎回使える方法ではありませんが、一度試してみてください。

  

手法5:推理小説形式で展開する

それまで学生から人気のなかった授業で、先生が講義形式を謎解き形式にしたら(最初に何かの疑問を提示する)、学生の授業に対する食いつきが格段によくなった、という話があります。


コンテンツを分かりやすくするのとは違いますが、読者を引き付けることで、コンテンツから受け取る情報量を増やす手法です。

 

 今回の記事で言えば、「ジブリ映画って、なぜあんなに高視聴率なの?」の箇所がそうですね。みんなの興味がわきそうな疑問を提示し、その解決を通じて何かを伝える方法です(効果ありましたでしょうか?)。


ただ、正直に白状すると、僕自身はこの手法をあまり使ったことがありません。上手に疑問を設定できないと、わざとらしく見える気がするからです。とはいえ、ツボにはまれば効果は高いように思えます。 

 

最後に

気が付くと非常に長い記事になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?「良質なコンテンツ」を作るのは決して楽なことではありませんが、(きちんと時間と手間をかければ)素人でも専門家にも負けないコンテンツを作れることはご理解いただけたかと思います。

 

みなさんの参考になりましたら幸いです。

 

この記事のまとめ
  • 「良質なコンテンツ」を作る条件は、価値のある情報量・信頼性を与える・脳に優しいコンテンツの3つ。
  • 「価値がある」とは訪問者に関心があること、情報量は論点の数などで決まる(文字数で決まらない)
  • 信頼性を高めるには、くわしく書く・専門家の権威を借りるなどの方法がある
  • 脳に優しいコンテンツとは、情報伝達の効率がよいコンテンツのこと
  • コンテンツの価値を決めるのは、作り手でもグーグルでもなく訪問者(=読者)
  • 脳に優しいコンテンツにするためにも、頭に入ってきやすいサイト作りを心がけること

 


おまけ

ここでは、上の内容の補足や、想定される質問に先に答えておきます。

 

良質なコンテンツの実際の作り方は?

確かに今回は原則論でしたね。機会があれば、実際にどうやって僕がコンテンツを作っているのか、具体例も交えて紹介します(時期は未定ですが)。 

 


情報量は多ければ多いほどいい、ってこと?

アニメとは違い、サイトコンテンツの情報量は多ければよいものではない、というのが僕の意見です(品質は高いほどいいですが)。

 というのは、情報量が増えすぎるほど「脳に優しいコンテンツ」にするのが難しくなるためです。情報100のサイト(読者が受け取る情報量80)の分量を3倍にして、情報300まで引き上げたとします。

 

でも、分量が増えすぎて読者が読む気をなくし、受け取る情報量が40まで落ちることもありえると思います。

  

つまり発信する情報量に焦点を合わせるのではなく、読者が受け取れる情報量が増えるようにサイトを最適化する必要があると思います。

 

ちなみに現在は、発信する情報が多い(もっと言うと、文字数の多い)サイトほどグーグルから優遇される傾向が強いですが、将来的にはこのアルゴリズムに補正が入ると個人的には思っています。

  

リンクを集めやすいコンテンツが良質なのでは?

グーグルはリンクを評価しているため、「リンクを集めやすいコンテンツは良質」という考え方もありえます。ですが、僕はそういう考えをとりませんでした。

 

というのは、良質なコンテンツでなくてもリンクを集めることはできるし、良質なコンテンツでも(ジャンルによっては)リンクを集めづらい場合もあります。リンク集めはテクニックに近い要素が強いと思ったので、今回は取り上げませんでした。

 

コンテキストとの関係は?

「良質なコンテンツは文脈によって変わってくるのでは?」と疑問に思う方もいるかもしれません。コンテキストの問題ですね。

 

仰る通りなのですが、この辺は僕もまだ不勉強なのでスルーとさせてもらいました。今回の良質なコンテンツは、最大公約数の人向けのコンテンツとご理解ください。

  

というか、お前自身が作れてんのかよ?

Q.ずいぶん偉そうなこと書いてるけど、ナモさんはさぞご立派なコンテンツを作られているんでしょうね?


A.・・・・できてないっす。上で書いたことは僕が今後目指したい方向性の話で、現時点で上で紹介したことすべてを実践できているとは言えないです。